【12】-2 摂食障害・過食症に万引きを合併する過程 ⑤解離性障害の併存
アダルトチルドレンには離人感といった解離を思わせる特性がありますが、摂食障害・過食症に解離性障害が併存する場合もあるでしょう。
解離に伴って、本人の意識がはっきりしない状態で万引きに至る、という可能性もあるかもしれません。
アダルトチルドレンには離人感といった解離を思わせる特性がありますが、摂食障害・過食症に解離性障害が併存する場合もあるでしょう。
解離に伴って、本人の意識がはっきりしない状態で万引きに至る、という可能性もあるかもしれません。
アダルトチルドレンは、後先を考えない短絡的な行動や、自暴自棄な行動を取ることがあります。
それは、衝動性と自分いじめの特性から説明できます。
時として衝動的であるというアダルトチルドレンの特性は、万引きなどの犯罪行為に対する閾値を低くするものです。
上述の、過食衝動に伴う盗み食いや、止まらない症状に強い不安を覚え、最終的に万引きをしてしまうという機序(【12】-2 ②、③)の背景にも、摂食障害・過食症に見られる、アダルトチルドレンとしての衝動性や短絡的な行動を取りやすい傾向が関わっています。
アダルトチルドレンの、「自分ならば許される」というような尊大で誇大的な考えにとらわれると、罪悪感を感じずに万引き行為に及ぶこともあるでしょう。
その背景には、アダルトチルドレンの他人への過剰な承認欲求と、それが満たされたなかったことによるうっ積した恨みや怒りの感情があります。
「どうして私ばかりが我慢しているのか。」「どうして私ばかりが不幸なのか。」
これらの恨みや怒りが爆発し、社会に向くと、復讐的に反社会的な行動に至る場合もあるでしょう。