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【9】-5 妊娠中期~後期

(1)母体の負担が最も重い時期

妊娠中期は、妊娠16~28週未満を指します。
妊娠後期は、妊娠28週以後を指します。
一般的に妊娠37週以後の産み月を臨月といいます。
妊娠中期~後期は、胎盤がひとつの臓器としてフル回転し、胎児が成長・成熟していく段階です。
胎盤のおかげで、胎児の成長は飛躍的に促されます。
妊娠全経過で、母体に望ましい体重増加があります。
妊娠初期よりも妊娠中期以後での体重増加がより増すのが、正常な妊娠経過です。
胎盤の完成が母体の体重増加にも寄与しているのでしょう。
母体は、胎盤を通して胎児の呼吸・循環、栄養を一手に担います。
妊娠は母体にとって、人生におけるさまざまな疾患の負荷試験の場ともいわれます。
妊娠で母体の循環血液量が増え、心臓の負担が増します。
胎児により多くの糖を送るため、インスリン抵抗性が増すなど、母体の代謝系にも変化が起こります。

(2)妊娠合併症への注意

その母体にとって、妊娠による負担が大きすぎる場合、妊娠糖尿病などの妊娠合併症が起こります。
妊娠中期以後は胎盤の完成に伴い、妊娠による負担が母体に大きくのしかかってくる時期です。
妊娠による負担が大きすぎて母体が耐えられなくなると、さまざまな不都合が生じてきます。
妊娠中期以降は、妊娠高血圧症候群(かつての妊娠中毒症)、妊娠糖尿病、切迫早産(妊娠37週未満の出産の危険)、子宮内胎児発育不全など、比較的頻度が高い妊娠合併症が明らかとなる時期です。
また常位胎盤早期?離という、母児ともに死亡率が高く、重篤な合併症が起こりうる時期でもあります。