摂食障害(過食症・過食嘔吐)のホームページ



【3】-3 摂食障害女性の出産

(1)おなかの子どもへの影響

摂食障害を合併する妊娠に、

・流産、早産が多いこと
・未熟児(早産児)、ちいさな子ども(低出生体重児)の出生が多いこと

が一般的に知られています。

過食と絶食を繰り返している人の場合、
絶食している時期に胎盤が成長できないと、
流産する率が高まるでしょう。

過食嘔吐を繰り返している人の場合、
嘔吐によって子宮を物理的に圧迫することで子宮収縮を惹起し、
早産のリスクともなるでしょう。

なにより、
過食や過食嘔吐、チューイング症状が出た後の罪悪感や自責の念は、大きな精神的ストレスとなります。

母体の精神的ストレスは、流早産のリスクです。
上述したように、
母体が十分な栄養補給できないまま分娩に至れば、

おなかの子どもは
ちいさな子ども(低出生体重児)として生まれるでしょうし、
早産で分娩に至れば、未熟児として生まれるでしょう。

摂食障害合併妊娠では、
流早産のリスクがあり、

また、生まれてくる子どもは、
未熟児であったり、体重が少なかったりします。

(2)子どもの将来への影響

妊娠している母体が適切に栄養管理できないと、
おなかの子どもの後々の健康状態にまで悪影響を与えることがあります。

妊娠している母体の栄養状態が不良だと、
おなかの子どもが生まれてから
成人期に糖尿病や心臓病などの成人病のリスクが増すと言われています。

女性の卵子は、
その母親の子宮のなかにいるときに生成されます。

母体の栄養不良は、胎児に大きく影響するだけでなく、
胎児期の女性の卵子にも影響し、
その子どもにまで栄養不良による悪影響が出る可能性があるのです。

妊娠している母体の栄養状態の良し悪しは、
おなかの子どもの将来を左右するほど、
おなかの子どもにとって極めて重要な「はじめの一歩」であり、
母から子への「おくりもの」です。

摂食障害の症状によって、
妊娠中に母体が栄養不良となると、

その悪影響は、
おなかの子どもの将来にまで及びます。

(3)過食や過食嘔吐、チューイングの症状がありながら妊娠している方へ

上述のように、摂食障害を抱えた状態での妊娠には、さまざまな困難があります。

なかでも、症状が出た後の罪悪感や自責の念は、
あなたが思っている以上に大きな精神的ストレスとなっている可能性があります。

あなた自身の身体のために、そして、おなかの子どものために、
一刻も早く症状を止めましょう。

がまんせず、
過食、過食嘔吐、チューイング症状を止めることが重要です。

過食、過食嘔吐、チューイングは、意志の力で止められるものではありません。
「がまん」して過食を止められたとしても、
「がまん」によってさらに精神的ストレスが増して、
症状が倍返し、3倍返しになって戻ってくるでしょう。

がまんせず、
すみやかに、
過食、過食嘔吐、チューイング症状をを止めましょう。

がまんせず、すみやかに症状を止められる治療機関での治療をおすすめます。

おなかの子どものために、
あなた自身のために、
一刻も早く症状を止めて、摂食障害を治しましょう。