摂食障害(過食症・過食嘔吐)のホームページ



【18】-4 突然死へとつながる「しくみ」

不整脈、心不全、急性胃拡張

過食の後の節食傾向が強ければ強いほど、次の過食のときにからだに生じる負担は大きく、時には命の危険まで出てきます。

ひどい飢餓状態から爆発的な過食に至ると、死亡する危険があります。
脱水、低栄養状態のきわみにあるからだに、いきなり水分、ミネラルが取り込まれることで、重大なミネラルバランスの異常(低カリウム血症、低リン血症)、体内水分バランスの異常が起こり、致死性不整脈、心不全となると突然死に至ります。
その他、急性胃拡張から胃壊死や胃破裂が引き起こされて死亡する危険もあります。飢餓状態から、急にたくさんの食べ物がからだに入ってきて、胃がびっくりして動きがマヒした状態が急性胃拡張です。食べ物がつめこまれた胃が機能停止してしまい、腹満、腹痛が生じます。ひどい腹痛で苦しむことが多く、緊急で治療が必要になるでしょう。胃破裂や胃壊死を合併していれば、緊急的な手術も必要となります。
過食と食事制限をくり返すとき、爆発的な過食で胃が尋常ではなく膨れ上がり、胃の入り口も出口も物理的にロックされたような状態になって急性胃拡張となる場合もあるでしょう。過食に伴う急性胃拡張でも、極限まで引き伸ばされた胃や大量につめ込まれた食べ物が胃の血流を圧迫して、胃が腐ってくる状態(胃壊死)や、胃が裂ける胃破裂を引き起こすこともあるでしょう。