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タグ : 切迫早産

【9】-3 Barker仮説とDOHaD ⑱ 子どもの将来・・の前に その2

「やせ」の状態で妊娠することは、母親にとっても子どもにとっても多くの危険をはらみます。

子どもにとっての危険についてまとめてみます。

母親の妊娠前からの「やせ」は、常位胎盤早期剝離のリスクを上げるという報告があります。

これについては、【9】-2 常位胎盤早期剝離の項で詳しく書きました。

母親が常位胎盤早期剝離を合併すると、子どもがお腹の中で死んでしまったり、生まれてきても脳性まひなどの後遺症が残ることがあります。

また、切迫早産・早産になりやすく、子どもが未熟児(早期産児)として生まれる危険があります。

未熟児として生まれると、新生児仮死という全く元気のない状態で生まれたり、呼吸障害を起こすリスクがあります。

早産の程度によっては、集中的な新生児医療を受ける必要があるでしょう。

次に、子どもが低出生体重児として生まれる危険があります。

子どもが小さく生まれることで、呼吸障害・低血糖など合併しやすく、集中的な新生児医療が必要となることがあります。

母親がやせた状態で妊娠すると、胎児期・新生児期にも、子どもにさまざまな危険が生じうるのです。

【9】-2 ⑤ 妊娠中期 ~後期 早産・切迫早産 摂食障害とのカンケイ その4

摂食障害が早産・切迫早産を合併しやすいことについてのまとめです。

原因として、摂食障害の妊婦さんに大きなストレスがかかりやすいことが挙げられます。

また、摂食障害による妊娠前のやせ体型や、妊娠中の体重増加過少は早産につながります。

摂食障害の症状である過食嘔吐行為それ自体が、早産を促す場合もあるでしょう。

早産となった場合、子どもは未熟児(早期産児)として生まれます。

未熟児として生まれると、長期間の新生児医療が必要となることがあります。

赤ちゃんが未熟であればあるほど、また小さければ小さいほど、命の危険は高く後々重篤な後遺症が出現する可能性も高くなります。

【9】-2 ④ 妊娠中期 ~後期 早産・切迫早産 摂食障害とのカンケイ その3

摂食障害が早産を合併しやすいもうひとつの原因として、妊婦さんの「やせ」が挙げられます。

やせた状態で妊娠したり、妊娠中の体重増加が過少である場合、早産や低出生体重児出産につながることが知られています。

また、摂食障害の症状として過食や嘔吐がある場合もあります。

妊娠中期以後は、目に見えて妊婦さんのお腹は大きくなります。

胎児が成長し、子宮が大きくなるためです。

過食による胃の拡張・嘔吐の体勢・嘔吐による腹腔内の圧変化は、大きくなった子宮と胎児を物理的に圧迫するでしょう。

過食嘔吐行為それ自体が、早産・切迫早産を誘発しうるものです。

【9】-2 ③ 妊娠中期 ~後期 早産・切迫早産 摂食障害とのカンケイ その2

摂食障害には早産・切迫早産が合併しやすいです。

早産・切迫早産の原因は感染症であることが一般的に知られています。

しかし、感染症が関わる早産は約40%ともいわれ、過半数の早産の原因ははっきりしていません。

早産の原因のひとつ、あるいは増悪因子として大きな位置を占めるものにストレスがあります。

早産・切迫早産が母親の心理的なストレスと関わりが深いことが知られています。

妊娠中に配偶者が失職するなどの出来事が早産を誘発するという報告もあります。

摂食障害の方は、対人緊張など日常生活からもストレスを受けやすく、ストレスに弱い精神構造をしています。

妊娠による体型の変化、環境の変化も、摂食障害の方にとっては大きなストレスとなることがあります。

なにより、妊娠しても過食嘔吐やチューイングなどの症状が止められず、そのことで自分自身を強く責め、罪悪感を抱いてしまいます。

摂食障害の妊婦さんの最も大きなストレスは、症状に伴う自責と罪悪感でしょう。

摂食障害の方は、早産・切迫早産につながるような過大なストレスを抱えやすいのです。

摂食障害にはまた、自身が抱える過大なストレスを認識しづらいという一面もあります。

認識できないストレスも過食や過食嘔吐のエネルギーになります。