摂食障害のホームページ

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【15】-4 摂食障害医療の現状 ② 欧米では標準的な専門治療であってすら発展途上

世界的に標準的な治療法であっても、治療の到達点では無く、摂食障害医療はまだまだ発展途上にあります。

摂食障害・過食症の患者さんの、早く、楽に、安定的に過食・過食嘔吐・チューイングを止めたい、止め続けたいというニーズは、まっとうで、医学的にも理にかなったものです。

欧米での一般的な摂食障害の専門治療ですら、完全にそのニーズに合致した治療法はないでしょう。

楽に、早く、安定的に過食・過食嘔吐・チューイング・下剤誤用を止めたい、止め続けたい、という多くの摂食障害の患者さんの切実な願いは、現在の摂食障害医療が到達できていないもので、到達を目指して挑戦し続けるべき課題です。

近年の摂食障害・過食症の患者さんの爆発的な増加に対応するには、治療者に高い技量がなくとも、均一で一定の効果のでる治療法は役立つものです。

しかし、治療法の均一化、効率化を背景とした認知行動療法などの専門治療では、治療者の対応がマニュアル的になる可能性があります。

治療者が機械的に治療法をなぞるだけでは、効果が現れないばかりか、摂食障害・過食症の病状を悪化させてしまう場合もあるでしょう。

【15】-2 摂食障害医療 過食・過食嘔吐・チューイングへの取り組み ③ 摂食障害医療はまだまだ発展途上

・摂食障害は、罹病期間が長くなると、その分、身体的・社会的・経済的損失が大きくなるため、罹病期間を短縮させるための効果的治療法の開発が求められています。
(「厚生労働省ホームページ みんなのメンタルヘルス 予後治りやすさ」より抜粋)

治療は10年近くもしくはそれ以上の長期に及ぶので、時期に応じて治療医師が変わることが多いのです。
(「摂食障害治療ガイドライン」 p 81 第7章 さまざまな治療 7-2 支持的精神療法 より抜粋)

息の長い治療関係を築き、再発のおそれのないところまで摂食障害を継続させている背景・持続因子を治療するのが日本での現実的な解決策です。
(「摂食障害治療ガイドライン」 p 182 第11章 再発 より抜粋)

厚生労働省のホームページの記載からは、過食・過食嘔吐・チューイング症状が長引けば長引くほど、患者さんにとっても社会にとっても損失は大きいものの、罹病期間を短縮できる治療法が無い、ということが伺えます。

その結果、治療に望む時には「息の長い治療関係」が必要となり、数年~10年以上の長期に及ぶこともあるのでしょう。

摂食障害に悩む患者さんは、病院・医療機関に頼れば、症状が減って少しでも楽になるのではないか、と期待しています。

しかし、いざ、勇気を出して病院、医療機関を受診しても、期待通りにはいかないようです。

厚生労働省のホームページや、医師向けの専門書をよく読めば、医療者、治療者もいわば暗中模索のなか、最善の治療法を探し求めている最中であることが分かるはずです。

摂食障害において、患者さんにとって最も負担が少なく、効果的な治療法は、過食・過食嘔吐・チューイング゛などの症状を、いち早く、楽に、安定的に止め、その上で本質的な治療にとりかかることです。

もし、がまんせず、安定的に過食・過食嘔吐・チューイング症状を止める方法があれば、これ以上に患者さんの希望に叶うものはないでしょうし、病気に苦しむ期間の短縮、身体的・経済的・社会的損失の大幅な軽減も叶うでしょう。

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