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タグ : アダルトチルドレン

【12】-2 摂食障害・過食症に万引きを合併する過程 ①

摂食障害・過食症の患者さんが万引きを繰り返すとき、そこに働く心理機制にはいくつかのパターンがあると思われます。

その多くにアダルトチルドレンとしての特性が関わっているでしょう。

大抵の場合、本人はその犯罪性を理解できる知的水準に達しています。

ひとりの摂食障害の方でも、以下に述べるパターンが混然一体となっていることもあるでしょう。

【11】-2 摂食障害とアダルトチルドレンとしての特性 ②

摂食障害・過食症の方の多くが、アダルトチルドレンに共通した性質を持ちます。

摂食障害・過食症は食べることをコントロールできない病気で、食べ物や過食や過食嘔吐行為、チューイングに嗜癖する病気です。

アダルトチルドレンに嗜癖の問題が付きまとうことを考えれば、摂食障害の方の多くにアダルトチルドレンの特性があっても、なんの不思議もありません。

詳しくは成書にゆずりますが、アダルトチルドレンにはいくつかの特徴的な性質があります。

その性質がアダルトチルドレンを、過食や過食嘔吐行為、アルコール依存、薬物依存、ギャンブル依存など数々の嗜癖的行動へと駆り立てます。

摂食障害・過食症に万引きを合併しやすいことは良く知られていますが、このことにもアダルトチルドレンとしての特性が深く関わっています。

【11】-2 摂食障害とアダルトチルドレンとしての特性 ①

アルコール依存症者の親がいる家族では、その子どももアルコール依存症を発症しやすいことが広く知られています。

依存症の性質は親から子へ受け継がれうるものですが、すべてが目に見える形で受け継がれるわけではありません。

アダルトチルドレンとは、もともとアルコール依存症の治療現場から発生した概念です。

アルコール依存症者の夫から離れられない妻に注目すると、その妻の多くがアルコール依存症者の娘であったという事実が最初にありました。

狭義には、アダルトチルドレンはアルコール依存症者のいる家庭で子ども時代を過ごした大人のことです。

広義には機能不全家族の中で子ども時代を過ごした大人です。

アルコール依存症のように養育者に依存症の問題があったり、あるいは病気などで養育者が健常な親として機能できない家族が機能不全家族です。

アダルトチルドレンとは、「生きづらさ」を自覚した大人がその理由をたどり、その後の人生をより豊かに生きるためのきっかけともなるもので、診断のための医学用語ではありません。

ほとんどのアダルトチルドレンの将来には、常に依存・嗜癖の問題が付きまといます。

嗜癖とは広義の依存症のことで、「わかっちゃいるけどやめられない」性質のものです。

過食、過食嘔吐、チューイング、下剤誤用、利尿剤の乱用も嗜癖の一種です。

アダルトチルドレンはアルコール依存症や摂食障害、多重嗜癖のベースとなりえます。

アダルトチルドレンとしての特性から、アルコールや薬物、ギャンブル、過食嘔吐などの嗜癖的行動をくり返し、深みにはまった時、病院・医療機関での治療が必要となります。