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下剤(便秘薬)の副作用と後遺症

下剤の副作用や後遺症とは?

大腸刺激性下剤の副作用や後遺症とはなんでしょうか。

一つには下剤常用・乱用になりやすいことです。

この傾向は摂食障害の方に特に強く認められます。

摂食障害に下剤乱用を合併し、1日茶碗1杯分の下剤(数百錠)を飲んでいた方もおられます。

大腸刺激性下剤は、大腸のぜん動運動にまつわる神経系を薬の力で活発化して無理やり大腸を動かし便を体外に追い出す、というものです。

下剤としての効果は強力ですが、無理やりに動かされた大腸は疲弊して動きが鈍くなり、副作用として便秘になります。

おしりをペンペンたたかれてむりやり走らさせられたとして、その時は良いタイムがでたとしても、その後の疲労はなまなかなものではない、ということです。

疲れて悲鳴をあげている大腸に対して、薬を効かせるためには、さらに増量した薬が必要になります。

結果、さらに大腸は疲弊し、また薬が増量、と、悪循環のループにはまっていくことになります。

摂食障害の方の中には、そうやって規定量をはるかに超える量の下剤を使用している方がいます。

下剤によって酷使された大腸が疲弊しきってしまうと、あるべき「くびれ」や「ふくらみ」は消失し、便の水分を再吸収することもできず、しゃばしゃばの便しかできません。

ある程度の硬さを持った便でなくては、肛門から漏れ出てしまいます。

下剤を乱用することで排便障害が生じると、常にオムツが必要になることがある、ということです。

大腸で再吸収するべき水分が吸収できないので、身体が脱水になりやすく、ミネラルバランスの異常も来しやすくなるでしょう。

これは非常に深刻な副作用・後遺症と考えられます。

また、大腸刺激性下剤の使用によって、大腸メラノーシスという状態になることがあります。

大腸内腔の美しくつるりとしたピンク色の表面が、黒っぽく変色し蛇のウロコのような見た目になってしまいます。

病的な意義ははっきりしていませんが、異常な状態には違いありません。

大腸刺激性下剤による上記のような変化は、常用をやめることによって元に戻るようですが、下剤の乱用期間や量によってはその限りではないでしょう。

一つ言えることは、下剤乱用を止められる時期が早ければ早いほど、大腸の機能が元に戻る可能性は高く、後遺症が残る可能性も低くなるということです。

また、大腸刺激性下剤は子宮収縮を誘発し、流早産の危険があると言われています。

妊娠を希望する女性で、大腸刺激性下剤を含む便秘薬を常用・乱用している方は、妊娠へ向けて、まず、便秘薬を中止しましょう。

脱水とむくみ

もうひとつ、大腸刺激性下剤の常用や乱用で心配される副作用は「脱水」と「むくみ」でしょう。

便とともに再吸収されるべき水分が下剤の作用で体外に排出されてしまうので、身体は水不足に傾きます。

身体のほとんどは水分でできているので、水が不足すると、体重が減ります。

また、この脱水が慢性化すると、つまり下剤を常用あるいは乱用しつづけると、身体が疲弊して体重が減ることも考えられます。

私たちの身体にとって、水分はなくてはならないものです。

この異常事態に対応したホルモンの働きによって、下剤を常用・乱用している人の身体は、非常にむくみやすい体質に変化します。

つまり、下剤を常用・乱用することによって、身体が慢性的な水不足に陥ると、肌はカサカサとして顔色はすぐれず、顔はむくみで丸くなり、足が太ったように見える、という状況になる、ということです。

美容を気にする女性にとって非常に不都合な副作用が起こります。