摂食障害のホームページ

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【3】-1 摂食障害女性の妊娠 母体への影響④

ふつう、妊娠すると体重が増えるのが当たり前です。

おなかの子どものためにも、母体に余分な蓄えが必要だからです。

それに加えて、
おなかの子どもに栄養と酸素を送るための胎盤の分、
おなかの子どもの分、

母体の体重が増えます。
妊娠にしろなんにしろ、

体重が増えるという事実は摂食障害の女性にとって、
耐えがたい嫌悪感や恐怖、不安を誘発しうるものです。
おなかの赤ちゃんのために、

ある程度体重を増やすことが必要であると分かっても、
体重が増えることへの嫌悪感や恐怖、不安がなくなるわけではありません。

赤ちゃんのためにも体重を増やした方が良い、
でも、太りたくない。
両極端な二つの感情は、妊娠している母体にとって重い負担となるでしょう。
ふつう、動物は人間のようにカロリー計算ができなくても、
妊娠などの身体の変化に応じて必要とされる栄養素を摂取し、ちょうどよい体重変化を果たします。

身体が求める分を摂取しているのです。
摂食障害の場合、この身体の求める食事のしかたが分かりません。
過食衝動なのか、
あってしかるべき食欲なのか、

分かりません。
おなかがいっぱいになるという感覚があいまいで、
どれぐらいが自分の適量なのかも分かりません。
体重を増やしたくありません。

摂食障害があると、妊娠によって身体が求める分の自然な栄養補給ができないのです。