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【3】-1 摂食障害女性の妊娠 母体への影響②

なぜ、妊娠が摂食障害の悪化をまねくのでしょうか。
ひとつには妊娠による身体的な変化が関係していると思われます。

妊娠初期に「つわり」という、嘔吐や吐き気などの症状がでることがあります。

これは摂食障害の症状である過食嘔吐や普通食嘔吐の誘因となります。

つわりがひどくなると、妊娠悪阻という病的な状態に陥って、
妊娠中に点滴などの栄養管理が必要になることがあります。

妊娠悪阻は精神的、社会的なストレスとの関与も指摘されています。
一部の妊娠悪阻と摂食障害は関連しているように私には思われます。
妊娠はまた、大きくなる子宮が母体の胃や腸を圧迫することで、

食べ物の停滞時間が長くなったり、
胃食道逆流が起きて腹部の不快な症状をまねいたり、嘔吐を助長します。

妊娠前から過食嘔吐が常習的であれば、胃食道逆流はより合併しやすいでしょう。

妊娠による生理的変化が嘔吐を助長し、これによって摂食障害の症状が増悪します。