摂食障害のホームページ

*

【1】-3 過食や過食嘔吐と腹痛 その4

脳と腸には強い相関関係があるようです。
消化管の働きには自律神経系(交感神経と副交感神経)が深く関わっています。
交感神経系は興奮時に、副交感神経系は安静時に活発となります。
このように精神的な変化と自律神経系の働きは深く結びついています。
心の強い動揺は、お腹に身体的な変化を及ぼします。

強いストレスを背景として胃にびらんや潰瘍ができたり、出血することがあります。
これを急性胃粘膜病変といいます。
急激にはじまる腹痛、吐き気や、吐血・下血が主な症状です。

ストレスが関与する消化器系の病気に過敏性腸症候群というものもあります。
実質上お腹に問題はありません。(器質的消化器疾患がない状態。)
しかし、腹痛や便秘・下痢などの便通異常を伴います。
それらのお腹の症状がストレスによって出現したり、悪くなったりする病態です。

摂食障害を患うような人は、ストレスを感じやすく、また貯め込みやすい精神構造をしています。
過食や過食嘔吐、チューイングなどの症状がでることで、自分を責めたり、罪悪感にかられたり、抑うつ的になってしまします。
症状にでることで患者さんにかかるストレスは相当なものです。
摂食障害は、急性胃粘膜病変や過敏性腸症候群などストレスと関係の深い消化管の病気を合併しやすいと考えられます。