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【1】-3 過食や過食嘔吐と腹痛 その2

過食することで、実際に身体的な変化がおきていて、腹痛や吐き気などのお腹の症状がでます。
これについて医学的に考察します。

通常、食べ物はある程度胃にとどまり、ざっくりと消毒・消化されます。
その後すこしずつ小腸に流れ込んでいき、消化吸収されます。
この、「すこしずつ」というのが重要です。

胃癌などで胃を切除した場合、ダンピング症候群という病態を合併することがあります。
手術によって、「すこしずつ」胃から小腸へ食物が輸送される過程が障害されるために起こります。
過食に伴ってダンピング症候群と似たような病態が引き起こされると考えられます。
過食によって急激に多量の食べ物が胃につめこまれたとします。
いつもよりも多い量の食べ物が、いつもよりも早く小腸に追い出されてきます。
十分にこなれていない食べ物は小腸には刺激が強く、それを薄めるために沢山の水分が必要となります。

また、その強い刺激によって消化・吸収にまつわるホルモン分泌の異常もきたします。
小腸内に沢山の水分をまわすために身体をめぐる血液量が減ると、脳に行く血流が減少してめまい感、眠気などの症状がでます。
消化・吸収にまつわるホルモンの過剰分泌などで腹痛や腹部の不快感、低血糖やミネラルバランスの異常をきたすこともあります。
過食のみの場合でも、過食嘔吐の場合でも、胃に大量の食べ物が入っている場合、上記のような病態が起こると予測されます。
過食後に眠気や悪寒(おかん)を訴える方がときどきいます。

背景にダンピング症候群があるのではないか、と思います。