摂食障害のホームページ

*

【13】-4 病識が乏しいことによる最大の問題点  慢性・遷延化のリスク因子

病識が欠如していたり、病気であることの自覚が低いことの一番の弊害は、治すこと、治療につながらないことです。

病気と思わなければ、治そうと思うこともできず、治すための行動をとることもできません。

自分を病気と思わないようにしたり、病気の深刻さを軽んじることは、最も治療から遠ざかる行為で、病者としての責任を逃れることになります。

摂食障害、過食症のみならず、依存症、嗜癖に陥っている方々の多くは、意識せずともそのためにこそ、自分自身を病気と認めないようにも見えます。

依存症全般に言えることですが、病気を治さずに放置すれば、病状は悪化の一途を辿るだけです。

過食、過食嘔吐、チューイング症状のみならず、他にも嗜癖のある多重嗜癖の状態であれば、過食や過食嘔吐、チューイングが減っても、その他の嗜癖にのめり込むようになるなど、依存症全体の病状は確実に悪化していきます。

摂食障害、過食症に見られる病識の欠如、乏しさは、病気を治すことから患者さん自身を遠ざけてしまうため、結果、摂食障害、過食症は慢性・遷延化します。

病識の欠如は、摂食障害、過食症の慢性・遷延化のリスク因子です。

摂食障害、過食症に見られる病識の欠如・乏しさは、一個人のなかでの病気の慢性・遷延化に拍車をかけ、一個人の病気は家族をも巻き込み、やがて社会のなかでの摂食障害、過食症の蔓延へとつながっていきます。