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【12】-3 摂食障害に万引きをくり返す場合の対処方法 ② 医療従事者の対応

摂食障害を患っている方が、医療従事者に対する時、「いい子」としてふるまいやすいことを、医療従事者は常に念頭に置かなければいけません。

患者さんにとって、医師や看護師に万引きなどの行為について告白すること、現状を正確に申告することは、非常に難しく勇気のいることです。

摂食障害・過食症で治療のために通院している方自体、摂食障害全体からは少数派となるでしょう。

その中でも、主治医にくり返す万引きについて相談できている患者さんは、さらに少ないのではないかと推察します。

万引きは犯罪であり、それを助長するつもりは私には一切ありません。

万引きという犯罪行為に対し、成人した大人として責任を取ることは必須のことです。

摂食障害・過食症は病気だから、責任能力が無いと言っているわけでもありません。

摂食障害・過食症の方が万引きに至る心理的プロセスには複数の要因が存在し、司法面での責任能力の有無はケースバイケースとなるでしょう。

摂食障害・過食症の方が万引きに至るには、その多くに、ある程度筋道のあるストーリーがあります。

摂食障害・過食症だから、ただ「罪悪感なく」、万引きをするのではありません。

摂食障害・過食症の方は、ただ「けち」だから、万引きするのでもありません。

そこに至るには、その方たちなりの、苦しさ、耐えがたいほどのつらい感情があり、道筋があります。

摂食障害・過食症に携わる医療従事者は、患者さんが万引きをくり返している際、キーワードの羅列ではなく、その方個人のストーリーとして理解する努力をして欲しいと思います。

ありとあらゆる精神疾患には、治療者からの共感・支持的態度が必要不可欠です。

摂食障害・過食症も例外ではありません。