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【12】-2 摂食障害・過食症に万引きを合併する過程 ③不安が強く、不安等ストレス対処行動の拙劣さをベースとした万引き

摂食障害・過食症では不安障害などの精神疾患の併存も多く、不安を強く感じやすい特性があります。

また、ストレス対処行動を適切に取ることができない一方で、ストレス耐性がほとんどなく、非常にストレスに弱いという特徴もあります。

肩で風を切って歩き、強そうに見えたとしても、その本質は非常に繊細で弱弱しいのです。

摂食障害・過食症の方にとって、抑えられない過食や過食嘔吐と、減っていく食料、減っていくお金、という自分自身の状況は、非常にストレスフルです。

過食をコントロールできないことへの敗北感や自責、減っていく食料や財産に対する耐えがたい不安や恐怖、自分では止められない症状を前に、さまざまな負の感情が摂食障害の方を襲います。

万引きは、社会的には犯罪ですが、どうしようもない状況に対する摂食障害の方なりの対処行動のひとつとも言えます。

この場合一番の問題は、摂食障害・過食症の症状である、意志では到底抑えられない、過食衝動に根差した過食や過食嘔吐なのです。

過食や過食嘔吐、チューイングを、我慢することなく止め続けることができれば、摂食障害・過食症の方が万引きをする理由のいくつかが無くなります。

過食衝動を無くすことで、我慢することなく、過食、過食嘔吐、チューイングは自然に止まります。

摂食障害・過食症の方が万引きに至る過程、【12】-2 ②、③のふたつは、そのようにして対処することが可能です。

しかし、現在の日本の病院・医療機関において、過食や過食嘔吐をガマンせずにいち早く止める、という手段がありません。