【10】-3 2型糖尿病 ④ 2型糖尿病と摂食障害 その1
摂食障害を患っている方が過食の果てに2型糖尿病となることは十分ありうることです。
意思の力ではどうにもならないのが過食衝動だからです。
過食はいわばインスリンの無駄遣いのようなもので、早々に膵臓からのインスリン分泌枯渇を招く可能性があります。
また、過食に伴い高脂血症や内臓脂肪の蓄積が起こると、インスリン抵抗性が増します。
また、摂食障害は非常に病識に乏しい病気です。
2型糖尿病を発症する方々の中に、無自覚な摂食障害がかなりの数含まれているかもしれません。
これといった自己管理をせずにだらしなく生活して、どんどん肥満していく人は、過食症の可能性があります。
お腹がいっぱいという感覚をあてにしていると、いつまでも食事を止められなかったり、だらだら食べてしまう背景には、過食衝動があります。
糖尿病なのに食事制限できないあなたは、だらしないのでもなんでもなく、過食症、摂食障害という病気なのかもしれません。