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【9】-5 妊娠全経過と摂食障害のカンケイ ⑦ 「摂食障害合併妊娠」は氷山の一角

摂食障害の患者さんは、過食や過食嘔吐、チューイング症状がある自分を恥じる意識が強いようです。

摂食障害がある上で妊娠したことに後ろめたさを感じている場合もあります。

病識に乏しく、自分自身が摂食障害であることに気付けていない場合すらあります。

過食嘔吐をする以外に「変な癖」は自分に無いし、自分は全くの健康体だと思い込んでいる方もいることでしょう。

摂食障害の症状があっても、それについて産婦人科医に伝えることができる妊婦さんは、かなり少ないでしょう。

摂食障害合併妊娠であることを、産婦人科医・医療従事者が認識できないままに見過ごされているケースがかなりの数あるはずです。

摂食障害合併妊娠に伴う危険が、十分検討されることなく、見逃され、放置されているのです。

見逃され、放置されて、事態をどんどん悪化させてしまうのは、摂食障害の病的な心性に結び付くところです。

この摂食障害の病的な心性を、医療従事者が汲んでしまう事態を避けなればいけません。

患者さん自身も医療従事者も、摂食障害がある上での妊娠がいかに危険かを知る必要があります。

そして産科医師は、自分が何の問題も無いと思っている妊婦さんが摂食障害を合併している場合もある、と知っておいて下さい。