摂食障害のホームページ

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【9】-5 妊娠全経過と摂食障害のカンケイ ⑤ まとめ

摂食障害合併妊娠は、ハイリスク妊娠です。

重篤な産科合併症の発症にも十分留意した周産期管理を行う必要があります。

私は摂食障害を患っている方に妊娠を勧めません。

摂食障害が治るまでは避妊をするように勧めています。

その理由として、以下のようなものがあります。

妊娠・出産・子育てが摂食障害の症状を悪化させる可能性が高いこと。

妊娠分娩経過に異常をきたしやすく、母児ともに危険に陥りやすいこと。

生まれてくる子どもに生活習慣病の素因を与えてしまうことがあり、その素因が増幅されて子孫に受け継がれる可能性があること。

生まれてくる子どもに摂食障害などの依存症を受け継がせてしまう可能性が高いこと。

しかし摂食障害を患っている方のなかには、その事実をよく知らないままに妊娠してしまう方もいます。

摂食障害に関して、医療従事者の対応が統一されていないのも一因でしょう。

また、治すことをあきらめてしまっている摂食障害患者さんが多いせいもあるかもしれません。

医療従事者はもちろんのこと、摂食障害の患者さん本人も、摂食障害がある上での妊娠がいかに危険なものなのかをもっとよく知る必要があります。