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【9】-5 妊娠全経過と摂食障害のカンケイ ① 摂食障害女性の産科的な合併症 その1 母体への影響

摂食障害女性の妊娠分娩経過には、さまざまな合併症が起こりえます。

母体側の合併症として以下のようなものがあります。

重症妊娠悪阻、流早産、妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剝離、妊娠糖尿病、帝王切開率の増加、産後うつ病の合併などです。

摂食障害の特徴としてのストレス耐性の脆弱さが、重症妊娠悪阻、流早産、常位胎盤早期剝離の発症と関係している可能性があります。

摂食障害に合併しやすい貧血も、早産と関係があります。

摂食障害の影響で肥満がある場合は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の合併、帝王切開率の増加もありうるでしょう。

摂食障害のために「やせ」があったり、妊娠中の体重増加が不良であることは、常位胎盤早期剝離のリスクとなります。

母親の「やせ」や体重増加不良に伴う低栄養が、妊娠初期の胎盤の形成に悪影響を与えると、胎盤がはがれやすくなってしまうのかもしれません。

また、妊娠初期の「やせ」に伴う低栄養や栄養の偏りが胎盤形成不全をまねくのであれば、妊娠高血圧症候群を発症する可能性もあります。

摂食障害にうつ病を併発しやすいことはよく知られた事実ですので、産後うつ病の発症は当然ありうることでしょう。