摂食障害のホームページ

*

【9】-4 妊娠にふさわしい体格・体重増加 ⑤ 日本人妊婦の体重増加管理は難しい?その2

安定した妊娠分娩経過を過ごすため、また、赤ちゃんの健康のため、妊娠中の体重増加不良は避けなければなりません。

しかし、日本人としての体質を考慮したり、余力が少ないと思われる女性では、妊娠中の体重増加過剰は妊娠合併症を誘発することになるでしょう。

妊娠中の体重増加過剰がいかに不利に働くかを知っている産婦人科の医師は多いと思います。

妊娠中の体重増加不良がいかに有害となるかを知っている産婦人科の医師は少ないかもしれません。

一般の産婦人科医が診る赤ちゃんは、元気に生まれ、生後しばらくで退院していく赤ちゃんがほとんどです。

妊娠中の体重増加不良があったものの、ちょっと小さい以外は何の問題も無いと産婦人科医が判断した赤ちゃんが、いまごろ生活習慣病で苦しんでいるかもしれません。

Barker仮説やDOHaDの概念は、内科医、小児科医は勿論のこと、産婦人科医の間でも十分認知され、検討されるべき事柄だと思います。

産婦人科医がBarker仮説、DOHaDについて十分認知していれば、妊婦健診での体重管理には「ゆるやかな指導」が成されているはずです。

母親の「やせ」や、妊娠中の体重増加不良が及ぼす害について知っていても、母親の精神的な安定を優先し、敢えて伝えない医療従事者もいるかもしれません。

母親の「やせ」や妊娠中の体重増加不良が、妊娠合併症や母親のもともとの病気によるものである場合、その傾向は顕著になるでしょう。

生活習慣病の一次予防、二次予防のためには、子宮内低栄養の有無が重要な情報となります。

医師の目から見て、明らかに子宮内低栄養の影響で低出生体重児を出産したと思われる母親に対しては、情報提供が必要でしょう。