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【9】-4 妊娠にふさわしい体格・体重増加 ④ 日本人妊婦の体重増加管理は難しい?その1

人の身体には余力というものがあります。

その余力の幅には個人差、民族差があるようです。

妊娠は、女性にとって身体の余力を十二分に必要とする事態です。

日本人には、肥満を伴わないインスリン分泌不全型の2型糖尿病が多いなどの特徴があります。

「やせ」のある日本人若年女性に妊娠糖尿病が合併しやすいという特徴もありました。

私たち日本人には、民族差のためか、その他の理由かはっきりしませんが、この身体の余力がたくさん備わっていない人が多いのかもしれません。

それはちょうど、低出生体重児として生まれた女性が、妊娠時に妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群を合併しやすいことと似ています。

低出生体重で生まれると、身体の余力が少ないことが多いようです。

低出生体重で生まれた女性が妊娠したときに妊娠合併症が起こりやすいのは、妊娠に十分耐えうるまでの身体の余力がないからです。

低出生体重児であった女性が妊娠した時に、その妊娠中の体重管理はおそらく難しいものになるでしょう。

少なすぎると胎児に低栄養の悪影響が蓄積し、多すぎると母親に妊娠合併症が増えることが予測されるからです。

この場合産婦人科医は、妊婦さん個々の体質やお腹の赤ちゃんのことなど、さまざまなことを考慮して母体の体重管理を行い、注意深く妊娠分娩経過を見守る必要があるでしょう。

日本人女性が妊娠した時、その方にふさわしい妊娠中の体重増加を促すためには、微妙なさじ加減を必要とする方が多いかもしれません。