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【9】-3 Barker仮説とDOHaD ⑯ 「妊娠前から」が大事

受精卵が発生した時、その受精卵に強く影響するものは何でしょうか。

受精が起こった場所・環境と、受精卵のもととなる卵子と精子の状態でしょう。

受精は、女性の身体の中で起こります。

受精が起こる場所である卵管膨大部の状態は、母体の受精時の栄養状態を反映しているでしょう。

思春期を迎えた女性は、約1カ月の周期で、ひとつずつ卵子を排卵していきます。

母体の卵巣に数ある卵子の中からひとつの卵子が成熟し始めます。

母体の卵巣の中で2週間ほどかけて成熟した卵子は、卵巣を飛び出して卵管にキャッチされます。

これが排卵です。

排卵された卵子は、受精可能な期間、卵管膨大部で精子を待ちます。

精子が卵子を目指して泳いできたとき、卵管膨大部で受精が起こります。

受精が起こらなければ、受精能力をなくした卵子は排出され、その約2週間後に月経となります。

受精に至る卵子は、母親となる女性が胎児の頃からずっとその女性の卵巣の中で温存されてきました。

そして、受精に至る2週間ほど前から、母親となる女性の卵巣で成熟してきたものです。

妊娠前からの女性の人生全ての栄養状態の総和が、その女性の卵子に詰まっています。

そして、その卵子が成熟する間の、約2週間の女性の栄養状態の影響も強く受けているでしょう。

受精卵のもととなる卵子には、受精の約2週前からの母親の栄養状態、そして、それまでの母親の全人生の栄養状態の総和が反映されています。

女性が妊娠に気づいてから、葉酸サプリを飲んだり、お酒をやめたり、妊娠に望ましい行動をとることは大切なことです。

しかし、妊娠に気づいてからでは遅いこともあります。

母親のこれまでの人生すべての栄養状態と受精が起こる約2週前からの栄養状態が、これから発生する受精卵のその後に強く影響するでしょう。

妊娠する前からの女性の体格・栄養状態が、その後のその女性の妊娠経過を、身ごもる子どもの将来を左右します。