【9】-2 妊娠中期 ~後期 妊娠糖尿病 ② 概要 その2 インスリン
インスリンは、胃の後ろ、背骨に近い位置にある膵臓という臓器から分泌されています。
インスリンが細胞に働くと、血液中の糖が細胞内に取り込まれ、血糖が下がります。
血糖を上げるホルモンは複数ありますが、血糖を下げるホルモンはインスリンしかありません。
インスリンは、細胞のエネルギー源である糖を外(血液中)から内(細胞内)に迎え入れる扉のカギのようなものです。
細胞は取り込んだ糖からエネルギーを産生します。
インスリンが働くことで、身体の細胞は栄養を取り込み、蓄え、成長します。
インスリン抵抗性があると、インスリンが細胞に作用しにくくなります。
インスリンが作用しにくくなると、血糖が下がりにくくなり、高血糖となります。
また、インスリンは膵臓のβ細胞という内分泌細胞から分泌されます。
β細胞がインスリンを分泌できなくなると、インスリンの枯渇により高血糖となります。