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【9】-2 妊娠中期 ~後期 妊娠高血圧症候群 ⑧ 疫学 その3

母親についてはどうなのでしょう?

なぜ妊娠高血圧症候群を発症したことのある方は、将来的に心筋梗塞や脳出血となるリスクが高いのでしょうか?

妊娠高血圧症候群に罹患することで、血管の炎症が母体の全身の血管に不可逆的なダメージを与えるのかもしれません。

母体の炎症が胎盤が破綻した部分から子どもにも伝わると、子どもの血管もダメージを受けるかもしれません。

また、妊娠高血圧症候群を合併するような妊婦さんの中に、自らが子宮内胎児発育不全であった方がいる可能性があります。

自分が産んだ子どもと同様、母体自身が胎児期に低栄養であった結果、生活習慣病の素因が形成されていた可能性です。

低出生体重児として産まれた女性は、将来の妊娠時に妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・早産・胎児発育不全を合併しやすいことが知られています。

母体となる女性が小さく生まれたことが妊娠高血圧症候群発症にどれぐらい関与するのか、今後の知見が待たれます。