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【9】-1 ⑦ 妊娠初期 胎盤の一生について つわりの原因?

胎盤は、受精卵が母体の子宮に着床してから形成され始め、妊娠16~20週頃に完成します。

胎盤の形やしくみが完成するまでの間は、時期的に妊娠初期に相当します。

胎盤が完成すると、母体の栄養は胎児に行きやすくなり、胎児の成長が促進されます。

また、妊娠継続に必要なホルモンが胎盤から多量に分泌されるようになります。

胎盤が完成するまでの間は、妊娠継続に必要なホルモンは母体の卵巣から分泌されます。

胎盤は自らが完成するまでの間、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを活発に分泌します。

必要なホルモンを母体の卵巣から分泌してもらうためです。

このhCGが母体の卵巣を刺激して、妊娠継続に必要なホルモンが分泌されます。

胎盤が完成し妊娠継続に必要なホルモンを自らが分泌できるようになる頃には、hCGは分泌されなくなります。

一説には、このhCGが「つわり」を引き起こすとも言われています。

つわりは妊娠5週ころから出現し、妊娠16週ころに自然消滅します。

ちょうど活発にhCGが分泌されて胎盤がつくられる時期が「つわり」の時期と重なるわけです。

しかし、妊娠の全経過で「つわり」が無い妊婦さんもいます。

妊娠後期まで「つわり」に悩まされる妊婦さんもいます。

結局のところ、「つわり」がなぜ引き起こされるのか、はっきりわかっていません。

胎盤の形やしくみは妊娠16~20週頃にできあがりますが、胎盤は妊娠後期まで成長し続けます。

赤ちゃんが大きくなりますから、その赤ちゃんを養うための臓器である胎盤も大きくなります。

その胎盤も、妊娠40週を過ぎたころから寿命を迎えます。

妊娠42週以後に子宮収縮促進剤などで分娩(お産)を促すのは、胎盤の寿命のためでもあります。

胎盤のかわりに、赤ちゃんはこの世界に出てきて自分の身体で生きていく必要があります。