摂食障害のホームページ

*

【9】-1 ⑥ 妊娠初期・器官形成期 摂食障害、物質依存、下剤の誤用のカンケイ

胎児の重要臓器は妊娠10週までには形成されます。

胎児の重要臓器ができるまでの、妊娠3~8週は器官形成期ともいいます。

器官形成期は、母親が使用する外来の物質に非常に敏感で繊細な時期です。

母親がなにげなく摂っているような物が、胎児にとっては猛毒になることもあります。

摂食障害では、アルコールやタバコなどの物質依存を伴うことがよくあります。

私自身も、食べ物に依存する以外に、お酒、タバコへの依存がありました。

依存症患者が、複数の依存物質を必要とするのは、よくあることです。

アルコールや喫煙は、胎児に深刻な悪影響を及ぼします。

胎児の器官形成期にアルコールが作用すると、心奇形、脳奇形などが起こります。

アルコールには催奇形性があります。

これは少量のアルコール摂取でも引き起こされます。

タバコは胎児の成長に悪影響を及ぼすことで有名です。

タバコの作用で母体に血流障害が起きて、それが胎盤や胎児に影響するためでしょう。

タバコの成分であるニコチンは脳を興奮させる作用もあります。

脳に作用する物質が、胎児の器官形成期に、胎児の脳の形成に悪影響を及ぼさないわけがありません。

母親となる女性がタバコを吸っていると流産しやすいのは、ニコチンが胎児の臓器形成に悪影響を及ぼしているから、という場合もあるかもしれません。

胎児の重要臓器が形成される器官形成期を過ぎてから(妊娠10週頃)、妊娠に気付くケースは少なくありません。

妊娠に気付いてからお酒やたばこをやめても、時すでに遅しという場合もあるのです。

摂食障害では、下剤の乱用・誤用を伴うことも多く、そのほとんどが自己判断のもとに使用されています。

下剤は子宮収縮を促す場合があります。

自己判断で下剤を使用していると、流産する危険性があります。

お酒を飲む方、喫煙習慣のある方、自己判断で下剤を使用している方は、妊娠を希望する場合、まずそれらの物質をきっぱりとやめる必要があります。

摂食障害を患っている場合、すでにアルコール依存症やニコチン依存症になっている場合、依存しているものをやめることは、非常に難しいことです。

しかるべき治療機関に協力をあおぎましょう。

依存症は病識に乏しい病気です。

「いつでもやめられる」と思っている方こそ、止めようと思っても止められないことが多いでしょう。

どこかでそれを分かっているからこそ、止めようと思えないのかもしれません。