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【20】-13 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と摂食障害・過食症・拒食症の関係

 過食、過食嘔吐、絶食と過食のくり返しがインスリン抵抗性、高インスリン血症を引き起こすであろうこと、それによる排卵障害の流れを考えれば、摂食障害・過食症・拒食症には、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が合併しやすいでしょう。

 PCOSである女性に、過食や過食嘔吐、絶食と過食のくり返しなど、摂食障害の症状が無いかどうか調べた時、PCOSに摂食障害の占める割合がどれほどになるのか、非常に興味深いところです。

 PCOSの治療で生活習慣の改善は重要な位置を占めているようです。生活習慣と切っても切り離せないのが食習慣です。
 もし、PCOSを発症している方が、そもそも摂食障害・過食症・拒食症であるならば、食習慣の改善をしたくてもなかなか思うように行かないでしょう。摂食障害はそういう病気なのですから。
 PCOSの治療を望む際にも、摂食障害の症状があるのであれば、最も重要なのは、いかに速やかに、そして安定して、がまんすることなく、過食や過食嘔吐を止められるか、止め続けられるか、ということです。
 まずは過食衝動をなくし、楽に過食や過食嘔吐を止めた状態で、生活習慣、食習慣の改善に取り組むのが最も望ましいでしょう。
 摂食障害・過食症・拒食症の方が、自分流のやり方で食事をコントロールすると、返って摂食障害としての病状が悪化し、ますます食習慣が荒れることになりかねません。

 摂食障害の症状である過食、過食嘔吐、絶食と過食のくり返しこそが、インスリン抵抗性を上げ、高インスリン血症を引き起こし、将来の糖尿病予備群、現在の排卵障害(無月経、稀発月経、無排卵性周期症)を起こしている原因であるならば、まずは摂食障害の症状をがまんせずに止める、止め続けることが、真っ先に、最も力を入れて取り組むべき課題です。