摂食障害のホームページ

*

【20】-10 女性のからだにもある男性ホルモン

 意外かもしれませんが、男性ホルモンは女性のからだにも必要なホルモンです。
 男性であれば男性ホルモンは精巣から分泌されますが、女性のからだの場合、卵巣と副腎で男性ホルモンが作られます。
 副腎は、からだにとって非常に重要なホルモンをたくさんつくり出す場所で、多くのステロイドホルモンが副腎から分泌されています。男性ホルモンはステロイドホルモンの1種であり、副腎でもつくられているわけです。

 男性ホルモンは、初期の卵胞の発育にとって無くてはならないもので、女性のからだの性周期が正常にめぐるためにも男性ホルモンは必要不可欠なものです。他にも、男性ホルモンは女性の体の脇毛、恥毛の発現などに関わっています。

 また、卵胞期にLHに刺激された卵巣の夾膜細胞(卵胞を取り囲む細胞)から 男性ホルモンが分泌されます。ほとんどの男性ホルモンは、近接する顆粒膜細胞に移行して、FSHの刺激のもと、強力な女性ホルモン作用を持つエストラジオールに変換されますが、性周期におけるLHサージの後には、エストラジオールに変換されなかった男性ホルモンの作用で性衝動が高まり、受精が促される、という風にも働きます。

 男性ホルモンは閉経後の貴重なエストロゲンのもとにもなります。卵巣の機能が失われた後、副腎から分泌される男性ホルモンが脂肪組織でエストロンというエストロゲンに変化します。閉経後の女性のからだの女性ホルモンの供給源は、副腎から分泌される男性ホルモンと、からだの脂肪組織との共同作業で供給されているわけです。