摂食障害のホームページ

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【15】-4 摂食障害医療の現状 ⑤ 医療にしか提供できないもの

患者さんのニーズ、楽に早く症状を止めたい、止め続けたい、という期待は、当然あるべきものです。

しかし、楽に早く症状を止められないのであれば、それに準じた方法を取るしかありません。

過食・過食嘔吐・チューイングに対して、現状の医療ができる対応は、3食食べる、絶食しないなど、生理的過食衝動を抑える方法がひとつ、それに加え、症状に一喜一憂するストレスを減らすため症状にはなるべく注目しない、ということです。

「焦らず気長に心を治療する。」「過食がおさまるのは最後。」という考え方は、摂食障害医療が真っ先に応えるべきことに、応えられていない現状を、患者さんの目から隠してしまう面もあります。

摂食障害の患者さん、患者さんを抱えるご家族は、賢い消費者となって、医療が提供できるものの限界を知り、上手に利用しなければなりません。

患者さんの最も切実なニーズに応えることはできないかもしれませんが、医療にしかできないことも多くあります。

うつ病などの精神科併存症の対応、睡眠の問題などは、精神科が得意とするところでしょう。

うつや睡眠の問題の改善は過食・過食嘔吐・チューイング症状の軽減に役立つ場合もあります。

過食・過食嘔吐・チューイング・下剤や利尿剤の誤用などの症状に伴う身体合併症に至っては、医療の力無くして解決はあり得ません。