摂食障害のホームページ

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【15】-4 摂食障害医療の現状 ④ 医療不信から治療離れを起こさないために

摂食障害・過食症の患者さんの治療離れは、ひとつの家庭の崩壊、悲惨な事態をまねく序章となりえます。

摂食障害の苦しみ全てを、患者さん自身、患者さんを抱えるご家族が引き受けざるを得ず、家族の手に余れば、社会がその受け皿となります。

摂食障害・過食症の患者さんの医療不信、治療離れが増えることは、社会の根幹を揺るがす事態となりうる、非常に深刻なことです。

医療に対する過度な期待、医療への幻想は、最終的には医療不信、治療離れを増やすことになるでしょう。

医療への過度な期待、幻想を、医療の側が助長する事態は避けたいものです。

そのためには、今の医療ができることと、患者さんの切実なニーズ(楽に早く症状を止めたい)との間に、大きなズレがあることを認め、患者さん自身に知ってもらわなければなりません。

摂食障害の治療現場において、医療が提供できるものと、患者さんが医療に期待することのズレは、非常に大きいものです。

早く症状を止めるためにこそ治療が必要なのに、治療をしても必ずしも早々に症状を止められるわけではない、という摂食障害医療が抱える矛盾。

患者さんが楽に早く症状を止めたい、止め続けたいという切実なニーズは、実は、医学的にも理にかなったものであること。

患者さんのニーズに医療が追いついていないこと。

これらをはっきりさせておかないから、決定的な医療不信が生じ、患者さんが二度と治療の場に戻ってこない、ということが起こるのです。