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【15】-4 摂食障害医療の現状 ① 日本では当たり前に受けられない摂食障害の専門治療

摂食障害・過食症の専門的な治療として、いままで述べてきた治療法は、摂食障害を診る医療者が広く知ることです。

しかし、日本では、医療事情の違い、人材や施設の不足もあり、摂食障害の患者さんがこれらの治療を簡単に受けることはできないでしょう。

残念ながら、摂食障害の専門治療は、日本全国どこでも当たり前に受けられるものではありません。

日本には、欧米にあるような摂食障害の専門治療施設もいまだ無く、摂食障害医療のあらゆる面で後れをとった状態です。

病院・医療機関によっては、摂食障害の患者さんの受け入れをしていないところもあるほどです。

ふつうの病気であれば、日本全国どこにいても、自宅から近いクリニック、医院、病院で、当たり前に検査・治療を受けることが可能です。

しかし摂食障害の場合、そうはいきません。

やみくもに病院、医療機関に頼ると、病状が悪化しかねません。

摂食障害・過食症に理解が無いばかりか、無用に患者さんを傷つけたり、自覚の無いまま、その後の患者さんの人生を台無しにするほど無責任な発言をしてしまう医師は、案外たくさんいるものです。

また、患者さんの方でも、「病院にいけば何とかなるだろう。」という漠然とした期待があることもあるでしょう。

残念ですが、摂食障害・過食症という病気が相手の場合は特に、その高すぎる期待は、かえって患者さんを打ちのめし、苦しめる結果となるでしょう。

摂食障害の患者さん自身が摂食障害医療の現状を知ることは、非常に重要なことです。

世界的な標準では、摂食障害の専門的な治療にどのようなものがあるのかを知り、日本の場合、それらの治療をどこでも簡単に受けることができないことを知りましょう。