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【15】-3 摂食障害の専門的な治療について ③ 対人関係療法の立場からみた過食・過食嘔吐・チューイングへの対応

対人関係療法は、食行動に焦点を当てることはあまりなく、患者さんにとって大切な人との関係性を改善したり、人間関係におけるストレスを軽減することに治療の焦点をしぼっています。

人間関係のストレスが減れば、心全般が楽になり、最終的に過食や過食嘔吐が減るだろう、というわけです。

過食をがまんすることは、病者の役割に含まれない、という治療者の姿勢がはっきりしており、食事日誌を書く必要もなく、食事や生活の決まり事なども特にないので、比較的取り組みやすい治療かもしれません。

一方、対人関係療法は、効果が現れるまでに時間がかかるという面があります。

対人関係療法では、まずは対人関係面の安心や自信が持ててから、過食や過食嘔吐がおさまってくる、という考え方です。

「心は楽になっている感じがするから、症状もいつかとまるはずだ。」
「過食が止まるのは一番最後。」
と自分を励まし、治療を頑張って続けても、結局症状がいつまでたっても止まらない、ということも起こりうるでしょう。

治療がうまくいって人間関係のストレスが減れば、楽になった感じがするだけに、症状がずっと止まらなくても、漫然と治療を続けてしまうかもしれません。